今回は、
「◯◯さんの声に似てる」
「声優みたいな声」
と言われることは有利なのか?
そういった疑問に答えていきます。
この記事を書いている僕は、日ナレで4年間過ごして研修科まで行った過去があります。
日ナレ生時代、自己PRで「〇〇さんのような声が強み」とアピールをしたレッスン生がいました。
それに対し、講師やマネージャーの方がおっしゃっていたことが印象に残っていましたのでその内容を僕の見解も含めてお答えしていきたいと思います。
結論から言うと、一部を切り取れば有利であるが、マイナス要素のほうがでかいということです。
少し曖昧な表現になってしまったので詳しく書いていきます。
有利に働く点
印象には残しやすい
誰に似ているかにもよりますが、有名声優さんに似ているとしたら「あー、◯◯さんみたいな声の人ね」と数回しか会ったことない人にも覚えてもらいやすくはなります。
声優は人気商売なので覚えてもらえるということは大きな強みではあります。
似ている声優のファンの人がファンになってくれやすい
音楽でよくあることですが、自分の1番好きなアーティストの歌声と似ているアーティストを好きになりやすいみたいなことですね。
また女性声優にあったりすることですが、似ている声の人がベテランで、自分が若手だったら若い子のほうがいいということでファンを乗り換えくれることもあります。
以上が有利に働く点です。
しかしそれ以上にマイナスな面が大きいのでその点を詳しく語っていきます。
不利に働く点
アンチも増えやすい
「似ている声優のファンの人がファンになってくれやすい」と上で述べましたが逆に似ているからこそ「あいつはパクリだ」、「◯◯さんを意識しすぎ」などと叩かれアンチになる人もいます。
特に似ている声優さんを好きすぎるファンの人ほどこういう印象を持ちやすかったりはします。
似ているということはあなたじゃなくてもいいということ
あなたが仮に業界人だとしたら、一線で活躍しているオリジナルの声優さんと、声だけは似ている新人ならどちらを使いたいと思いますか?
違った話にすればおもしろい漫才をする芸人さんと、その芸人さんのおもしろい漫才を完コピした素人とどちらをテレビでみたいと思いますか?
そういうことなんだと思います。
そして最後の3つ目がかなりマイナスなポイントになります。
業界の方から見れば似ているだけではあなたの強みと思ってもらえない
最初に書きましたがレッスン生で「◯◯さんの声に似ているのが強み」とアピールた人がいました。
他にも「声優みたいな声」、「◯◯さんのようになりたい」などの理由を自己PRや志望動機にしたりする人もいました。
しかしこう言う理由や自己PRする人を今まで星の数ほど講師やマネージャーは見てきたので何も響いてこないようです。
むしろ「また同じようなのが来た」、「またそれな」とマイナスのイメージをもたれてしまうようです。
入所試験ならまだいいですが進級審査やオーディションでこれを言おうものなら「こいつは根本からわかってないな」と思われます。
声優業界は近年、新人で溢れかえっています。
しかし上の人たちが強すぎてなかなか席も開きません。
あなたたちの先輩は舞台やアニメのちょい役などで技術の経験を積みながら売れる席の順番待ちをしている状態です。
そこに「◯◯さんの声に似ているのが強み」などと言う技術のない新人がアピールしてきたらどうでしょう?
それならモノマネ芸人としてネットに動画のアップでもしてろと思われるだけなんですね。
そういう人に対して、講師やマネージャーの方がアドバンスしていたことは「もっと違う強みを考え、それを伸ばしなさい」ということでした。
まとめ
「◯◯さんの声に似てる」
「声優みたいな声」
と言われることは有利なのか?→プラス面もあるがマイナス面のほうがでかい
しかしその声は持って生まれたモノでもあるので気にせず、他の強みを伸ばすことを考えアピールするのが大事。
今回は、「◯◯さんの声に似てる」、「声優みたいな声」と言われることは有利なのか?について記事にしましたがいかがだったでしょうか?
お役に立てたならうれしい限りです。