今回は、
「声優養成所は通ってもムダなのか?」
というテーマで描いていきます。
よくネットなどで、
「声優養成所に通ってもムダ」
「声優養成所に通っても搾取されるだけ」
といった意見を見たりします。
今回はそういった意見に対して4年間声優養成所の日ナレに通った僕の視点から見た見解を書かせていただきます。
それではいってみましょう。
声優養成所に通ってもムダなのか?
前提として、
プロの声優になるために養成所に通ったほうがいいのか?
という意味で今回は書かせていただきます。
他の通うことの意味などはまた別の記事で書かせていただきます。
そして、その前提で結論を言うと、
「演技未経験者がプロの声優になるには通ったほうがいいが、劇団などで演技を経験しているなら通わなくても問題ない」
と個人的には思います。
順番に解説していきます。
演技未経験者が通ったほうがいい理由
1人で学べない部分を学べる
演技未経験者が通ったほうがいい理由は、1人で学べない部分を学べるためです。
最近は本や、動画などで自宅にいながら演技の勉強をすることもできたりします。
しかし、発声方法や鼻濁音、無声音などの基礎的な部分は学べても他の演者が関わる部分の技術を学びにくかったりします。
他の演者との掛け合いや独特の間(ま)の感覚、アドリブ演技など本や動画の教材では知ることのできない、演者として必要なことが養成所で学べるのは大きいと思ってます。
オーディションは複数人でエチュード(即興劇)を行うことがよくあります。
そういったことに対応するには経験がモノを言う部分が大きいため演技未経験ならプラスになることが多いため通ったほうがいいということですね。
演技経験者が通わなくてもいい理由
では演技経験者が通わなくてもいい理由は何か?
1番はオーディションなどへのフットワークが軽くなることです。
養成所に通っているうちは基本的に養成所の許可なくオーディションを受けることはできません。
自分の条件に合うオーディションを見つけても養成所のレッスン生だからという理由で受けられず、チャンスを失うということになります。
ただ経験者でも通ったほうがいい場合もある
上で「演技経験者は通わなくても問題ない」と書きましたが、通ったほうがいい場合もあります。
それは「舞台などでなく、声優1本で生きていきたい」場合です。
この場合は通ったほうがいいかもしれません。
声の仕事だけで生きていく覚悟があるならやはり声の仕事をもらいやすい声優事務所に所属することが1番です。
大手の声優事務所は基本的に自分らの養成所を持っています。
素人をオーディションなどで獲る場合はどちらかと言うとタレント事務所に近いところに所属することになります。
そうなると事務所の指示次第では声の仕事はほとんどさせてもらえない可能性もあったりします。
そういったリスクを減らすためにも声の仕事をしたいなら声優事務所に所属しやすい養成所に通ったほうがいいのかなと思います。
今回は以上です。
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