今回は、
「養成所で嫌われていた人から学んだこと」
というテーマで書いていきます。

以前こちらの記事で嫌われていた人の話をしました。
今回はその人から結果的に学んだことの話です。
くじ運の影響でこの嫌われていた人と課題の演技をしなければならない状況になったことがあります。
その当時は嫌でしょうがなかったのですが、後々このときの経験が役に立ったたなと思うことがありました。
そのことについて体験談的な話になりますが、演者としてやっていくには知ってて損はないと思うのでぜひご覧ください。
基礎科時代にいた嫌われていた人
空気の読めない一堂零
はじめに彼がどんな人だったかを軽くご紹介しますね。
年齢は20代中盤で性別は男性でした。
顔は奇面組の一堂零みたいな感じでしたね。
その人はとにかく空気が読めない感じで嫌われていました。
呼んでもいないのにみんなで帰るときに一緒にくっついてきて、一緒にいようとする。
そして一緒にいたら自分の話ばかりしたり、カラオケ行けば1人で何曲も連続で入れたりとかそんな感じの人でした。
さすがにそんな人とみんな一緒にいたくないので、対策として一度駅で10分くらい立ち話をして解散という程にし、その一堂零を帰らせて再びみんなで集まってファミレスやらに行くなんてことをしてました(笑)
ちなみにレッスンの彼の様子はと言うと、個別演技では緊張のせいで頭が真っ白になるのか、セリフがめちゃくちゃ飛び、演技が止まって強制終了なんてことを繰り返してるような感じの人でした。
そんな彼と組んで課題をやることに
前置きが長くなりましたが、そんな彼と他1名のレッスン生も合わさって3人で同じ課題をやることになりました。
練習が必要なのでレッスン前に集まって練習するんですが、まあ最後まで台本通りにできないんですね。
そのときは僕も「足引っ張りやがって」と苛立つ気持ちが正直ありましたね。
またそんな彼に「こうしたほうがいいんじゃない?」ってアドバイスしても聞く耳持たないし、やろうとしないのも苛立ちを増大させていました(笑)
彼はプライドだけは人一倍強いようです。
僕ともう1人のレッスン生は困り果てていました。
しかしどうにかして課題は観れるものにしないといけない。
で、どうしたらいいかとそのもう1人のレッスン生と相談した最終結果が、
「一堂零が失敗することを前提にやる」
ということでした。
成功することがないなら失敗することが成功パターンと捉えてしまうということですね(笑)
とにかく一堂零のセリフの部分でそれぞれミスした場合の想定と、立て直し方を事前に決めておくんです。
例えば彼がミスったら、
・「ちょっと何言ってるかわからないぞ」
・「彼との会話はWi-Fi接続だからたまに途切れるんだ」
・「彼の口の中で言葉が渋滞を起こしているようだ」
など、とりあえず彼がセリフをとちったらこんな言葉で僕と他のレッスン生のセリフに無理やりもっていき、演技を止めない台本を作り上げていきました。
結果これが見事にハマりましたね。
最初の台本通りにできたことは1度もなかったのですが、こうした対策をすることによって演技が止まることはなくなりました。
彼を半分イジるような立場にしてしまいましたが、こちらのアドバイスや指示も無視して自分のやりたいことをやっていましたからね。
もうチームプレイなんて意識はなかったんでしょうがないですよね。
この話で何が言いたかったか
この話で何が言いたかったのかと言うと、
ミスを想定した練習も必要だと知ることができた
ということですね。
僕はこの経験があったからどんな場面でも使えるアドリブ的なセリフを用意するようになりました。
演技は一度はじまったら講師が止めるまで絶対止めてはいけません。
忘れてしまってもとにかくなんとかして場を持たせる技術を身につけるのも大事なことです。
これを基礎科のうちに知ることができたのは結果的によかったですね。
この経験以降、講師の方にもアドリブ対応は褒めていただけることが多く、僕の強みにはなっていたと思います。
今のレッスン生の方もこういうアドリブ対応をみせると評価は爆上がりする可能性がありますので自分なりの対応を作ったりしてみましょう。
今回は以上です。