
前回の記事になります。
今回も本科のこと中心になります。
本科で初めて進級審査に落ちる
僕の中で本科の思い出といったらこれになりますね。
僕は4年間日ナレに通いましたが、この本科1回目と研修科で計2回進級審査に落ちています。
この進級審査に落ちるというのはとてもショックでしたね。
自分のやってきた1年を否定された気持ちになり、しばらく何も考えたくなかったのを覚えています。
進級審査に落ちるとそのままもう一度同じ科で続けるか、辞めるかの二択になります。
ショックから立ち直りいろいろ考え、僕はもう一度本科からがんばろうと思えましたが、1回落ちただけで辞めてしまう人も結構いましたね。
続ける気になれたのはなぜだったのか
そんな中で続ける気になれたのは、「まだやれることがあった」と思えたからですね。
今までの生活を考えてみると、自分なりに課題に向き合っているつもりでしたが、本気で声優という仕事に向き合い、それに時間を使うということがまだまだできていませんでした。
そういったところを改善し、技術や知識をもっと身につけて勝負したいと思えたからですね。
客観的に見て本科で落ちた人と研修科に行けた人はどんな違いがあったか
僕は客観的に見て、演技や滑舌ではクラスでは平均値くらいにはいたと思います。
ただそれは逆を言えば、
演技では突き抜けたものがなかった
とも思います。
僕以外にも落ちた人で共通していると思えた人は、
最低限はできていますが、最低限から抜け出せていない人=ウリが何もない人
という感覚ですかね。
ラーメン店で例えると、
味だけ安定しておいしいチェーン店か、味が特徴的だったり、インスタ映えするような見た目の独自メニューなどがある個人店か
そんな違いなんですかね。
容姿、声、滑舌、演技、表現力、人間性
どれかで個性を見せつけ、他にないものを提供している。
そんな人が研修科に行けていた気がしますね。
演技力は低くても研修科に行った人
正直クラスの中では演技力で言えば下のほうじゃないかって思える人でも研修科に上がった人がいました。
声がそこまで通らなく、演技の表現も小さめで何やってるのかわからないとかそんなことがあるくらいの演技力です。
他のレッスン生でも「あの人が研修科っておかしくない?」と影で言っている人もいたくらいなので演技ではそこまでのレベルではなかったと思います。
ただその人は容姿はずば抜けていました。
女性なのですが、誰が見てもかわいいとは思うレベルの容姿だったと思います。
ここで何が言いたいのかと言うと、マイナスがあってもそれを上回るプラスのウリがあればカバーできるということです。
特に容姿か人間性の良さは演技でのマイナスをかなりカバーしてくれると個人的には思います。
声優もアイドルやタレントみたいな扱いになってきている今ではより、この要素はマイナスをカバーしてくれるのではと思っています。

今回は以上です。