声優養成所関連

筆者の養成所入所から辞めるまでの歩み 7【養成所を辞めるまで】

筆者の養成所入所から辞めるまでの歩み 6【研修科に入って感じたこと】...

今回が最後の記事になります。

 

こういう生活を1年やってきて

基礎科から数えて3年間もがいて研修科に入り、更に研修科でそれよりも必死になってやってきた結果、辞めてしまおうかなと思うことが増えていきました。

課題でうまくいったり、講師や周りに褒められたときはテンションも上がり、がんばろうという気持ちも出るんですが、他のレッスン生の演技をみるとまた落ち込んだりと……

とにかくそういった感情になることが研修科になって増えましたね。

感情がプラスとマイナスの間でフラフラするようになり、それが日常のやらなければいけないことにも影響してました。

 

周りと比べてしまう

正直に言うと新クラスになって自分はよくここのクラスの人たちと同じところにいれるなって思ってしまいましたね。

有無を言わせない演技力という正統派のウリがある人だったり、エチュードで圧倒的な立ち回りをする人だったり、容姿が抜群にいい人だったりと僕にはない魅力を持っていた人がたくさんいました。

そのほとんどが僕より年下の人だということが何より自分を下に思ってしまう原因でしたね。

研修科時点で27歳になっていました。

27歳だともうレッスン生の中では年齢が上のほうになります。

現実的に考えて、演技が同じレベルの人なら将来性も見込める若い人を優先することになります。

僕くらいの年齢だと本来は他の若い人を圧倒してようやく勝負になるんだと思うようになっていました。

結果この考えは大きく間違っているんですが、この辺の心境は書いていると長くなりそうなんで後日また1つの記事にします。

 

まあそういったことをいろんなことでこの1年間思わされ、関連オーディションで何かしらの結果が出なければ辞めてしまおうという思考にどんどん向かっていきましたね。

結局こういう中途半端な気持ちでやっていたせいか関連オーディションはどこもひっかからないで終わってしまいました。

まあ辞めること前提でやっていたら当たり前の結果ですよね。

 

辞めてから後悔が出てくる

辞めた当初は「もうやりきったかなー」とか思えたんですが、1年後に冷静な心が戻ってくるといろいろ後悔が出てきました。

特に研修科で2年間使ってでも可能性を探ればよかったと思う後悔は強く残りましたね。

まだ1年間はレッスン生としてやることはできましたからね。

せめてその1年をやりきってから結論を出すとよかったなと思いました。

 

最後に自分を支えるのは声優になりたいという情熱

辞めてから僕は気付きましたが、極論を言えば、自分の人生がどうにでもなろうとそのときに一生懸命情熱を持って向き合い、やりきったと思えば声優になれなくても後悔は出ないはずなんです。

僕にはその情熱が足りなかったんだと思います。

当時も精一杯やっていたつもりでしたが1年まだチャンスがあるのに辞めてしまっているのはやはりそこまでなりたいという情熱がなかったんだと思います。

情熱があれば例え1年後に関連オーディションに引っ掛からなくても他の養成所に行ってチャレンジするなんて選択肢すらあります。

情熱がある限り可能性はゼロではありません。

今レッスン生で辞めてしまおうか悩んでいる人は辞めてからの後悔がないように可能性や情熱があるうちはできるだけ前向きにがんばってほしいなあと思います。

以上で筆者の歩みの記事は終わりになります。

ここまでお読みいただきありがとうございました。